今回はWiMAXレンタルについて、色々と解説していきます。

WiMAXレンタルは、主張など急遽少しの間だけWiMAXを使いたい場合に便利なサービスです。

ポケットWiFiではなく、わざわざWiMAXを選ぶのは、WiMAXの方が性能が良いからでしょう。具体的にはWiMAXの端末の方が通信速度が速いことと、3日で10GBの基準を守れば無制限で使用できることが性能の良さとして挙げられます。後者のメリットだけなら無制限ポケットWiFiでも良いのですが、通信速度は重要です。

またWiMAXレンタルの特徴としては以下の2つが挙げられます。

  • 初期費用や解約金、機器代金などの余計な料金がない
  • レンタルする期間によって最も安いサービスが違う

ある期間だけWiMAXが使いたいという場合は、解約金のかからないWiMAXレンタルは重宝されます。どのレンタルするかによって最安値のサービスが変わるという点もWiMAXレンタルの特徴です。

今回はWiMAXレンタルの概要やメリット・デメリットを解説した後、安いおすすめサービスを期間別に紹介します。WiMAXの無制限プランに関してもお伝えしましょう。

1. WiMAXレンタルとは

そもそもWiMAXレンタルとはどのようなサービスを指すのでしょうか。WiMAX自体の特徴と合わせて解説します。

1-1. 旅行や出張など用途は色々

WiMAXレンタルを活用する場面としては、旅行や出張、入院時などが挙げられます。主に急遽外出先で必要になった人や特定の期間だけ利用したいという人が活用するサービスです。

WiMAXレンタルの受取方法は様々で、自宅や宿泊先、病院に配達されるサービスもあれば、空港や店舗で受け取るものもあります。

1-2. そもそもWiMAXとは

WiMAXの特徴としては以下の3つが挙げられます。

  • 最新機種の最大速度は1,2Gbps
  • 3日で10GBの制限を守れば無制限
  • 制限がかかれば速度が1Mbpsまで落ちる

WiMAXが選ばれる主な理由は、モバイルWiFiよりも通信速度が速いこと3日で10GBを超えなければ無制限で使用できることです。

WiMAXの端末比較

WiMAXレンタルで主に取り扱われる端末のスペックを比較してみましょう。

製品名 Speed Wi-Fi NEXT W06 Speed Wi-Fi NEXT W05 Speed Wi-Fi NEXT W04 Speed Wi-Fi NEXT W02 Speed Wi-Fi NEXT W01
サイズ 約128×64×11.9mm 約W130×H55×D12.6mm 約H130×W53×D14.2mm 約W121xH59xD11.1mm 約W120×H59×D10mm
重さ 約125g 約131g 約140g 約119g 約113g
連続通信時間 約540分 約540分 約540分 約420分 約480分
テザリング台数(最大) 16台 10台 10台 10台 10台
通信速度(下り最大) 1.2Gbps 758Mbps 440Mbps 220Mbps 220Mbps

画像元:UQ WiMAX

最新機種はSpeed Wi-Fi NEXT W06(一番左)ですが、通信速度が速く、テザリング台数も多いため人気です。一方で、安いWiMAXレンタルのサービスでよく取り扱われるのは、Speed Wi-Fi NEXT W01(一番右)になります。

2. WiMAXレンタルのメリット

WiMAXレンタルには、プロバイダと契約する場合と比較して、あるメリットがあります。またWiMAX自体のメリットの恩恵も受けることが可能です。

2-1. 初期費用や解約金、機器代金がかからない

WiMAXを契約する場合、月額料金以外にも様々なお金がかかります。初期の事務手数料や契約期間に応じた解約違約金などです。機器代金も毎月分割で請求されます。

一方でWiMAXレンタルは、基本的には特定期間の使用料金と往復送料のみです。自分の好きな期間だけ使用できて(契約期間がなくて)、余計な料金がかからないという点は魅力だと言えます。

2-2. WiMAXは高速・基本的に無制限

これはWiMAX自体のメリットと言えますが、WiMAXはの通信速度は高速です。また速度制限の基準さえ守れば無制限に使用できます。

WiMAXの制限基準

WiMAXの制限基準は基本的に全て同じで、WiMAXレンタルの会社ごとに独自の制限基準があるわけではありません。WiMAXの制限基準とは以下のようなものです。

  • 3日で10GB以上使用すると速度制限がかかり1Mbpsになる
  • 上の制限に気を付ければ基本的には無制限(いわゆるギガ放題プラン)
  • ハイスピードプラスエリアモードで月間7GB以上使用すると月末まで128kbpsの制限がかかる(いわゆるライトプランや7GBプラン)

WiMAXは「3日で10GBまで」を守っていれば、基本的には無制限です。ただしハイスピードモードとハイスピードプラスエリアモードの違いには注意しましょう。おすすめはハイスピードモードです。モードの違いについては後述します。

3. WiMAXレンタルのデメリット

余計な料金がかからないフットワークの軽さがある一方で、WiMAXレンタルにはいくつかデメリットがあります。

3-1. WiMAXレンタルは基本的に高い

WiMAXレンタルは、契約した場合の月額料金と比較すると、基本的に割高です。

WiMAXを契約した場合の月額料金と比較

WiMAXでは通信速度が速いことやテザリング台数が多いことから、やはり最新機種Speed Wi-Fi NEXT W06が人気です。W06を1ヶ月間レンタルする場合、最安値を誇るのはTokyo Speed WiFi NEXTのYahooショッピング上の店舗になります。

そのレンタル料金は5,600円(税込)です。ちなみに往復送料は無料となります。しかし、2020/04/17現在は品切れで入荷待ちの状態です。

またDMM いろいろレンタルを利用した場合、1ヶ月のレンタル料は5,100円(税込)ですが、1,100円の往復送料がかかります。

参考として、W06を契約した場合の各プロバイダの月額料金と比較してみましょう。

プロバイダ 月額料金
Broad WiMAX 3,411円
GMO とくとくBB 3,609円
BIGLOBE 3,980円
カシモWiMAX 3,580円
WiMAXレンタル最安値 5,600円

*プロバイダの月額料金は全て契約から3ヶ月目のものを採用しています。

上記を比較すれば分かるように、契約した場合の月額料金と比べれば、WiMAXレンタルの料金はかなり割高であると言えるでしょう。

3-2. 端末の品切れが多い

WiMAXでは、料金の安いサービスや人気の端末は品切れになっていることが多いです。2020/04/17現在、1ヶ月の料金が最も安いサービスと最新機種W06を最安値で扱うサービス、両方ともが品切れになっています。

またそもそもW06に関しては取り扱う会社が少ないという点もデメリットです。現在W06のレンタルを行っているのは、先述した2社を含めて、おそらく4社だけになります。それらの全てが品切れというケースも想定されるわけです。

3-3. レンタルなので返却の手間がある

WiMAXでは契約期間が終わったら端末を返却しないといけません。返却期限を過ぎると延滞料金など余計な料金が発生してしまいます。

また機器を買い取るわけではないため、端末を使用不能にした場合は弁償する必要もあります。サービスによっては安心保証付きや別途保障プランに加入するものもありますが、後者の場合は追加料金です。

4. WiMAXレンタルで安いおすすめを期間別に紹介

WiMAXレンタルは、利用する期間によって最安値のサービスが違います。ここからはWiMAXレンタルの最安値を期間別に紹介しますが、端末は問わないためご了承下さい。

5-1. 【超短期】一泊二日のレンタルで安いのは「WiFi レンタル JAPAN」

一泊二日のレンタルならWiFi レンタル JAPANが最安値のサービスです。このサービスの魅力として往復送料が無料であるという点が挙げられます。取り扱い端末や各レンタル料金の詳細は以下の通りです。

端末 料金(一泊二日)
Speed Wi-Fi NEXT W01 900円
Speed Wi-Fi NEXT W04 900円
Speed Wi-Fi NEXT W05 960円

ただし2020/04/17現在、全ての端末が「売り切れ」となっています

5-2. 【短期】1ヶ月のレンタルで安いのも「WiFi レンタル JAPAN」

WiMAXを1ヶ月利用する場合も、WiFi レンタル JAPANが最安値です。1ヶ月の料金は4,309円になります。取り扱い端末や各レンタル料金の詳細は以下の通りです。

端末 料金(1ヶ月)
Speed Wi-Fi NEXT W01 4,309円
Speed Wi-Fi NEXT W04 4,495円
Speed Wi-Fi NEXT W05 5,921円

ただし一泊二日と同様に2020/04/17現在、全ての端末が「売り切れ」となっています

5-2. 【長期】3ヶ月〜レンタルで安いのは「DMM いろいろ レンタル」

DMM いろいろレンタルでは、レンタル期間が長くなるごとに割引が適用されます。そのため長期レンタルがおすすめのサービスです 。先述したように長期ではW06のレンタルも良いでしょう。料金の詳細は以下の通りです。

  • Speed Wi-Fi NEXT W01
利用期間 料金(送料1,100円込み)
3ヶ月 10,250円
4ヶ月 12,450円
5ヶ月 14,450円
6ヶ月 15,350円
  • Speed Wi-Fi NEXT W06
利用期間 料金(送料1,100円込み)
3ヶ月 11,840円
4ヶ月 14,300円
5ヶ月 16,600円
6ヶ月 19,100円

5. WiMAXレンタルをおすすめできる期間

WiMAXレンタルにおいては、2種類の方法での利用が特におすすめです。

5-1. 一泊二日などの超短期レンタル

急遽少しの間だけWiMAXが使いたいという場合には、WiMAXレンタルが便利です。もちろん一泊二日などの超短期なら、プロバイダの月額料金以下でレンタルすることができます。ちなみに最安値はWiFi レンタル JAPANの900円です。

札幌や福岡でも店頭受け取りが可能な「Mobile Peace」

Mobile Peace二日間WiMAXをレンタルする場合、料金は1,530円(税込)です。*カウンター受取の場合

機器はSpeed Wi-Fi NEXT W04もしくはSpeed Wi-Fi NEXT W05になります。Mobile Peaceの特徴は東京以外でも店頭受け取りを行っている点です。札幌や福岡に設置されたカウンターで受け取ることができます。詳細は以下の通りです。

東京受付カウンター(本社) 〒171-0014 東京都豊島区池袋2-14-4池袋TAビル9F
札幌受付カウンター 〒060-0061 北海道札幌市中央区南1条西7丁目12-6パークアベニュービル6F
福岡受付カウンター 〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神3丁目4-2高橋天神ビル8F

5-2. 最新機器W06の6ヶ月レンタル

w06 の1ヶ月レンタルは高額でしたが、6ヶ月の長期レンタルなら「DMM いろいろレンタル」はおすすめできます。6ヶ月の料金は往復送料込みで19,100円(税込)です。月額料金に換算すると3,184円で、初期費用および解約金がないのなら、悪くないサービスでしょう。

DMM いろいろレンタルは「安心保証付き」なので、長期のレンタルでも安心感があります。

6. 1ヶ月レンタルするなら契約した方が安い!

画像元:縛りなしWiFi 公式

契約するよりも割高なWiMAXレンタルを利用するなら、契約してしまうという選択肢もあります。契約せずにWiMAXを使う主な理由は「契約すると解約金がかかるから」でしょう。それなら契約期間がないサービスを選べば良いのです。

例えば、縛りなしWiFiに契約期間はありません。そのため解約金も発生しないのです。

6-1. 縛りなしWiFiの料金プラン

プラン 容量 月額料金 契約解除料金
ライトプラン 20GB/ 月 3,000円 なし
通常プラン 2GB/ 日 月間無制限 3,300円 なし

*事務手数料として1,000円(税抜)がかかります。

縛りなしWiFiの良い点は何と言っても契約期間がないことです。そのため1ヶ月だけ契約してすぐに解約することもできます。1ヶ月使用して気に入れば使い続けることも可能です。高い延滞料金を払う必要ももちろんありません。

契約時に事務手数料は発生しますが、事務手数料込みでもどのWiMAXレンタルよりも安いです。

またWiMAXレンタルとは違い、契約の場合は品切れになることが少ないという点もメリットでしょう。

6-2. 縛りなしWiFiの取り扱い端末

上記2つのプランでは3種類ある端末のうち、どちらかが届くことになります。各端末のスペックは以下の通りです。また比較のために一番右にWiMAX端末「Speed Wi-Fi NEXT W01」の情報を併記します。

製品名 801ZT 601HW FS030W Speed Wi-Fi NEXT W01
速度(下り最大) 112.5Mbps 612Mbps 150Mbps 220Mbps
テザリング台数(最大) 10台 14台 10台 10台
連続通信時間 約8.5時間 約8.5時間 約14時間 約8時間

*一番右は縛りなしWiFiの取り扱い端末ではありません。

WiMAXレンタルでよく取り扱われる「Speed Wi-Fi NEXT W01」と比較してもスペックに大きな差はないと言えます。601HWに関してはむしろWiMAXよりも高性能です。

ストレスのない通信速度の目安

縛りなしWiFiが取り扱う端末のスペックを見て、通信速度が気になった方もいるでしょう。参考までに用途に応じてどのくらいの通信速度が必要かを以下にまとめました。

用途 下り速度
ネットの閲覧やSNS 200kbps~
YouTubeなどの動画視聴 3Mbps~
オンラインゲーム 20Mbps~

上記を見れば分かるように、動画視聴を含めた通常の使用では、5Mbpsあれば十分です。WiMAXレンタルの利用者の用途を考えると縛りなしWiFiの端末でも特に困ることはないでしょう。

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7. WiMAXをレンタルする際の注意点

WiMAXレンタルを利用する際は、いくつか注意すべきポイントがあります。

7-1. WiMAXのサービスエリアを確認

使用を考えている場所がWiMAXのサービスエリアの圏内かどうかをまず確認しましょう。サービスエリアはUQ WiMAXのホームページから詳細が確認できます。

7-2. 端末の返却方法を確認

WiMAXレンタルはサービス終了後に端末を返却する必要がありますが、返却方法は様々です。指定の配送業社の集荷やレターパックライトが一般的となります。返却が遅れた場合は延滞料金が発生する場合もあるので注意しましょう。

特に佐川急便を利用する場合は集荷の締め切り時間が早いため、気をつけてください。佐川急便ではヤマト運輸のように、当日受付の時間が全国統一の基準(ヤマト運輸は17時まで)になっていません。営業所に近い一部の地域では15時頃まで受付ている場合もありますが、目安は「12時までに連絡すれば当日発送ができる」となっているそうです。

返却時は少し日程に余裕を持たせておいた方が良いでしょう。

7-3. 端末を弁償となった場合を確認しておく

WiMAXをレンタルする場合、端末を使用不能にすると弁償代が発生します。あらかじめ弁償について確認しておきましょう。レンタル代金に安心保証が含まれている場合やオプションで補償サービスに加入できる場合もあります。

ちなみにDMM いろいろレンタルの場合は、WiMAXは「安心保証付き」となっているため、通常使用における破損には修理代が請求されません。

7-4. ハイスピードモードとハイスピードプラスエリアモード(ギガ放題プランとライトプラン)

通常、WiMAXは「WiMAX+2」回線を利用していますが、これに「au 4G LTE」回線を加えたものがハイスピードプラスエリアモードになります。このモードの方が通信速度が速く、通信エリアも広いです。しかし、このモードでは月に7GB以上使うと通信速度が128kbpsまで落ちてしまいます。一度この制限がかかると翌月まで戻りません。

そのためハイスピードモードの方が人気があります。ハイスピードモードでも速度は十分です。一般にハイスピードモードを使うものは「ギガ放題プラン」、ハイスピードプラスエリアモードを使うものは「ライトプランもしくは7Gプラン」と呼ばれます。WiMAXレンタルでは「ギガ放題プラン」のように使えるものが多いですが、レンタル前に確認するようにしましょう。

8. まとめ

WiMAXレンタルは急遽ある期間だけWiMAXを利用したい時に便利なサービスです。特に一泊二日などの超短期や6ヶ月など長期レンタルをおすすめします。WiMAXレンタルでは、レンタル期間によって最も安いサービスが異なるため、サービス選びは重要です。場合によっては契約期間なしのプロバイダと契約することを選択肢に入れても良いでしょう。

WiMAXレンタルの特徴

  • レンタル期間によって最も安い会社が異なる
  • 一泊二日の超短期レンタルや6ヶ月の長期レンタルはおすすめ
  • 1ヶ月の場合、契約期間のないプロバイダと契約するのも良い